書類対策 / 公開 2026.10.19 / 約12分で読めます

履歴書の本人希望欄の書き方|転職の例文12選・書くこと・書かないこと

履歴書の本人希望欄は、特に希望がなければ「貴社の規定に従います」と書き、譲れない条件がある場合だけ、理由を添えて簡潔に書くのが基本です。給与や待遇の希望、志望動機、空欄や「特になし」は避けます。この記事では、本人希望欄の役割、書くこと・書かないことの判断基準、職種・勤務地・勤務時間・在職中の連絡・家庭の事情など状況別の例文12選、NG例の直し方、面接で聞かれたときの答え方を解説します。

履歴書の本人希望欄の書き方|転職の例文12選・書くこと・書かないこと

「履歴書の本人希望欄って、何を書けばいいの?」「希望年収は書いていい?」「空欄のままだと印象が悪い?」——履歴書を書き進めて、最後の本人希望欄で手が止まる方は少なくありません。書く内容を間違えると、条件ばかり気にしていると受け取られることもあるため、慎重になるのは当然です。

結論からいうと、特に希望がなければ「貴社の規定に従います」と書き、譲れない条件がある場合だけ、理由を添えて簡潔に書くのが基本です。本人希望欄は自分をアピールする欄ではなく、採用担当者が「この人は募集条件で働けるか」を確認するための事務的な欄です。給与や待遇の希望、志望動機、空欄や「特になし」は避けます。

この記事では、本人希望欄の役割と採用担当者が見ている点、書くこと・書かないことの判断基準、状況別の例文12選、NG例の直し方を順に解説します。転職エージェント経由の場合の扱いと、面接で希望欄について聞かれたときの答え方も紹介します。

履歴書の本人希望欄の書き方|基本は「貴社の規定に従います」

本人希望欄は、履歴書の最後にある「本人希望記入欄(給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入)」という欄です。欄の説明に「給料」とありますが、転職の履歴書では、給与の希望を書かないのが一般的です。

本人希望欄の役割

本人希望欄の役割は、募集条件と応募者の事情にずれがないかを事前に確認することです。たとえば、求人票に複数の職種や勤務地が示されている場合、応募者がどれを希望しているかがわからないと、選考を進めにくくなります。反対に、応募者側に「この条件だけは譲れない」という事情があるなら、面接の前に伝えておいたほうが、お互いの時間を無駄にせずに済みます。

採用担当者が見ている2つのこと

採用担当者は、本人希望欄から次の2点を読み取っています。

つまり、本人希望欄は「書けば書くほど有利」ではなく、「必要なことだけを、相談の形で簡潔に」が正解です。履歴書全体の書き方は転職の履歴書の書き方で解説しています。

本人希望欄に書くこと・書かないことの判断基準

「書いていいのか迷う」という条件は、次の3つに分けて考えると判断しやすくなります。

分類内容の例扱い方
①履歴書に書く職種・勤務地が複数ある募集での希望、入社可能日、在職中で連絡がつきにくい時間帯、通院など業務に影響する事情理由を添えて簡潔に書く。募集要項の正式名称を使う
②面接で話す残業の可否、将来の働き方、細かい勤務時間の調整、転勤への考え方履歴書には書かず、面接で聞かれたときや条件すり合わせの場面で伝える
③書かない希望年収・福利厚生・休憩時間などの待遇、志望動機や熱意、募集要項と矛盾する希望書くと「条件重視」「募集内容を読んでいない」と受け取られやすい

書くべきこと

書かないほうがよいこと

【状況別】本人希望欄の例文12選

ここからは、状況別の例文を紹介します。いずれも「希望+理由+柔軟な姿勢」の3点を1〜3行にまとめる形です。自分の状況に近いものを選び、固有名詞や日付を置き換えて使ってください。

例文1:特に希望がない場合

「貴社の規定に従います。」

最も基本的な書き方です。「特になし」や空欄にせず、この一文を書いておくと、条件に柔軟であることが伝わります。

例文2:希望職種が複数ある場合

「職種:法人営業職を希望いたします。営業アシスタント職でも検討いただける場合は、ぜひお願いいたします。」

求人票に複数の職種がある場合は、第1希望を明確にしつつ、ほかの職種にも前向きであることを添えます。職種名は求人票の表記に合わせます。

例文3:希望勤務地がある場合

「勤務地:大阪本社での勤務を希望いたします。」

複数の勤務地で募集している場合に書きます。理由を添えたい場合は、「家族の介護のため」「現在の居住地から通勤可能なため」のように一言で十分です。

例文4:転勤が難しい場合

「家庭の事情により、当面は関西圏内での勤務を希望いたします。状況が変わった際には改めてご相談させていただければ幸いです。」

「転勤はできません」と断定せず、地域と期間を区切って書くと、柔軟さが伝わります。求人票に就業場所の変更範囲が記載されている場合は、まずその範囲を確認してから書きます。

例文5:勤務時間に希望がある場合

「子どもの保育園の送迎のため、9時〜17時の勤務を希望いたします。繁忙期など必要な際は、事前にご相談いただければ可能な範囲で調整いたします。」

理由、希望する時間帯、調整に応じる姿勢の3点を入れます。「残業はできません」ではなく、「事前にご相談いただければ」と相談の形にするのがポイントです。

例文6:在職中で連絡がつきにくい場合

「現在在職中のため、平日12時〜13時、または18時以降にご連絡いただけますと幸いです。メールでのご連絡はいつでも可能です。」

採用担当者が連絡を取りやすくなる実用的な情報です。在職中の転職活動の進め方は在職中の転職活動の進め方で詳しく解説しています。

例文7:入社可能日を伝える場合

「現職の引き継ぎのため、入社は内定後2か月程度を目安に調整させていただければ幸いです。」

在職中の場合、退職の申し出から引き継ぎ完了までの期間を踏まえて、現実的な時期を書きます。「即日可能」と書く場合は、本当に可能かを確認してからにします。

例文8:育児・介護など家庭の事情がある場合

「家族の介護のため、月に1〜2回、半日程度の休暇をいただく可能性がございます。業務に支障が出ないよう、事前の調整を徹底いたします。」

頻度と程度を具体的に書くと、採用担当者が業務への影響を判断しやすくなります。前職で両立できていた実績があれば、面接で補足します。

例文9:定期的な通院がある場合

「持病のため、月に1回程度、半日の通院が必要です。業務に影響はなく、日程は事前に調整いたします。」

業務に影響する可能性がある場合は、事前に伝えておくほうが入社後のトラブルを防げます。病名まで書く必要はなく、頻度と業務への影響の有無で十分です。

例文10:募集要項で希望年収の記載が求められている場合

「希望年収:現在の年収(◯◯万円)を考慮いただけますと幸いです。貴社の規定・評価に従います。」

求人票や応募フォームで「希望年収を記入」と指示がある場合に限って書きます。根拠として現年収を添え、最後は規定に従う姿勢を示すと、条件を押しつける印象になりません。

例文11:在宅勤務を希望する場合

「可能であれば、週1〜2日程度の在宅勤務を希望いたします。出社が必要な業務には柔軟に対応いたします。」

求人票に在宅勤務の記載がある場合に書きます。出社原則の企業に対して書くと、ミスマッチと判断されやすいため、募集内容の確認が前提です。

例文12:複数の希望をまとめて書く場合

「職種:営業職を希望いたします。
勤務地:東京本社を希望いたします。
連絡:在職中のため、平日18時以降にご連絡いただけますと幸いです。」

希望が複数ある場合は、項目ごとに1行ずつ、箇条書きの形で書くと読みやすくなります。ただし、条件は本当に譲れないものだけに絞ることが前提です。

本人希望欄のNG例と直し方

よくあるNG例と、採用担当者の受け取り方、直し方をまとめました。

NG例採用担当者の受け取り方直し方
空欄記入漏れ、または意欲が低い「貴社の規定に従います。」と書く
「特になし」そっけない、丁寧さに欠ける同上
「希望年収500万円以上」条件重視、募集内容を読んでいない指示がなければ書かない。面接や条件提示の場で話す
「転勤はできません」柔軟性がない、協調性に不安「当面は◯◯圏内での勤務を希望」と地域・期間で表現
「残業はできません」業務への協力姿勢に不安理由と時間帯を書き、「事前にご相談いただければ調整」を添える
「御社の理念に共感し…」(志望動機)欄の使い方を理解していない志望動機欄に書き、希望欄は条件のみ
希望を5つ以上並べる条件で会社を選んでいる、志望度が低い譲れないもの1〜3つに絞る

履歴書の職歴欄で退職理由をどう書くか迷っている方は、履歴書の退職理由の書き方もあわせてご覧ください。

転職エージェント経由で応募する場合の本人希望欄

転職エージェントを通じて応募する場合、勤務地や年収などの希望は、担当者に伝えておけば企業側に共有されるのが一般的です。そのため、履歴書の本人希望欄は「貴社の規定に従います」で問題ないケースが多くなります。

ただし、エージェントによっては履歴書をそのまま企業に提出するため、担当者に「希望欄はどう書けばよいか」を確認しておくと安心です。条件交渉を担当者に任せられるのは、エージェントを使う利点の一つです。エージェントの活用方法は転職エージェントの使い方で解説しています。

面接で本人希望欄について聞かれたときの答え方

本人希望欄に条件を書いた場合、面接で「この希望について詳しく教えてください」と聞かれることがあります。答えるときのポイントは次の3つです。

本人希望欄に書いた内容と面接での説明が食い違うと、信頼を損ねます。書いた条件は、面接でも同じ内容を同じ姿勢で話せるように準備しておきましょう。

履歴書の本人希望欄に関するよくある質問

Q. 本人希望欄を空欄で出してもいいですか?

A. 空欄は避けるのが無難です。記入漏れや意欲不足と受け取られることがあります。希望がなければ「貴社の規定に従います。」と一文書いておきます。

Q. 「貴社の規定に従います」だけで本当に大丈夫ですか?

A. 譲れない条件がなければ、それで問題ありません。ただし、通院や家庭の事情など、業務に影響する事情がある場合は、入社後のトラブルを避けるために書いておくほうが安心です。

Q. 希望年収は書いたほうがいいですか?

A. 求人票や応募フォームに指示がある場合を除き、書かないのが一般的です。年収の希望は、面接で聞かれたときや内定後の条件提示の場面で伝えます。転職エージェント経由なら、担当者に伝えておけば十分です。

Q. 手書きとパソコン作成で、書き方に違いはありますか?

A. 内容は同じです。手書きの場合は、1〜3行に収まるように簡潔にまとめ、修正液は使わず書き直します。パソコン作成の場合も、欄からはみ出さない長さに調整します。

まとめ|本人希望欄は「必要なことだけを相談の形で」

株式会社おもろいでは、20代・未経験からの転職相談に対して、履歴書・職務経歴書の添削から、希望条件の整理、企業への条件交渉までを一緒に進めています。「本人希望欄に何を書けばいいかわからない」「条件をどこまで伝えていいか迷う」という段階でも、気軽にご相談ください。

執筆・監修 岩田珠優(CA/RA担当)

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