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インサイドセールスとは、電話・メール・Web会議などを使って非対面で見込み顧客と関係を築き、商談の機会をつくる営業職です。本記事では、仕事内容と1日の流れ、テレアポやフィールドセールスとの違い、やりがいと「きつい」と言われる理由、向いている人、未経験から転職するための前職別アピール、キャリアパスまでを人材紹介の現場視点で解説します。
「インサイドセールスって、要するにテレアポのこと?」「未経験でも転職できる?」「外回りがないぶん楽そうだけど、実際はきつい?」——営業職への転職を考える20代から、最近特によく聞かれるのがインサイドセールスに関する質問です。
結論からいうと、インサイドセールスは「電話やメール、Web会議を使って非対面で見込み顧客と関係を築き、商談の機会をつくる営業職」です。テレアポのように電話をかけ続けるだけの仕事ではなく、顧客の課題を聞き出し、購買意欲を高め、適切なタイミングで商談につなぐ「営業プロセスの入口」を担います。求人数が増えており、未経験から挑戦しやすい営業職の一つです。
この記事では、インサイドセールスの仕事内容と1日の流れ、他の営業職との違い、やりがいときつい点、向いている人、未経験から転職するためのアピール方法、年収の仕組みとキャリアパスまでをまとめて解説します。
インサイドセールスは「内勤営業」とも呼ばれ、オフィスや自宅から電話・メール・Web会議ツールを使って見込み顧客(リード)にアプローチする営業職です。主なミッションは、見込み顧客の課題や検討状況を聞き出し、購買意欲を高め、商談のアポイントを獲得してフィールドセールス(外勤営業)に引き継ぐことです。会社によっては、商談から受注までをオンラインで完結させるケースもあります。
特にSaaS(クラウド型ソフトウェア)やIT業界を中心に、営業活動を「集客→育成→商談→契約後の支援」に分業する体制が広がり、その中の「育成→商談機会の創出」を担う職種として定着してきました。
| 担当 | 役割 | 主なゴール |
|---|---|---|
| マーケティング | 広告・セミナー・資料請求などで見込み顧客を集める | リード(見込み顧客)の獲得 |
| インサイドセールス | リードに非対面で接触し、課題を聞き出して購買意欲を高める | 商談アポイントの獲得 |
| フィールドセールス | 商談・提案・見積・クロージングを担当する | 受注・契約 |
| カスタマーサクセス | 契約後の活用支援、継続・追加契約の提案 | 継続率・顧客満足度 |
インサイドセールスは、アプローチの起点によって大きく2つに分かれます。求人票にもよく出てくる用語なので、違いを押さえておきましょう。
| タイプ | アプローチの起点 | 主な仕事 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| SDR(反響型) | 資料請求・問い合わせなど、顧客側からの反応 | 問い合わせへの素早い対応、課題のヒアリング、商談設定 | 丁寧な対応とスピードが得意な人 |
| BDR(新規開拓型) | 自社が狙う企業リストへの能動的な接触 | ターゲット企業の調査、電話・メール・手紙でのアプローチ、キーパーソンの特定 | 仮説を立てて粘り強く動ける人 |
未経験からの転職では、問い合わせのあった顧客に対応するSDR型のほうが始めやすい傾向があります。一方でBDR型は難易度が高いぶん、企画力や仮説思考が鍛えられ、その後のキャリアの幅が広がりやすい仕事です。
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 9:00 | 朝会・当日のKPI(架電数・商談化数など)確認、前日の問い合わせチェック |
| 9:30〜12:00 | 新着リードへの電話・メール対応、既存リードへのフォロー架電 |
| 13:00〜15:00 | Web会議でのヒアリング、資料送付、CRM(顧客管理ツール)への記録 |
| 15:00〜17:00 | フィールドセールスへの商談引き継ぎ、マーケティングとの連携ミーティング |
| 17:00〜18:00 | 翌日のアプローチリスト作成、メール配信、日報 |
外回りがなく、行動量と成果を数字で管理しながら働くのが特徴です。リモートワークやフレックス制度を導入している会社も多く、働き方の柔軟さを理由にインサイドセールスを選ぶ人も増えています。
インサイドセールスは、似た職種と混同されやすい仕事です。特に「テレアポと同じでは?」という誤解は多いので、役割・評価指標・求められる力の違いを比較表で整理します。
| 比較項目 | テレアポ | インサイドセールス | フィールドセールス | カスタマーサクセス |
|---|---|---|---|---|
| 目的 | アポイント獲得(件数重視) | 見込み顧客の育成と商談機会の創出(質重視) | 商談・提案・受注 | 契約後の活用支援と継続 |
| 接点の作り方 | リストへの一斉架電 | 問い合わせ対応+計画的なアプローチ(電話・メール・Web会議) | 訪問・オンライン商談 | 定例ミーティング・問い合わせ対応 |
| 主な評価指標 | 架電数・アポ数 | 商談化数・商談の質・受注貢献 | 受注件数・売上 | 継続率・追加契約 |
| 求められる力 | 話す量・粘り強さ | ヒアリング力・仮説思考・記録と分析 | 提案力・交渉力・クロージング | 課題解決力・関係構築力 |
| 未経験からの入りやすさ | ◎ | ○ | △ | △ |
テレアポは「電話をかけてアポを取る」ことがゴールですが、インサイドセールスは「相手の状況を理解し、必要なときに必要な情報を届け、確度の高い商談をつくる」ことがゴールです。フィールドセールスとの違いや、外勤営業に向いている人の特徴は、フィールドセールスとは?で詳しく解説しています。
| きつい理由 | 具体的な状況 | 対処法 |
|---|---|---|
| ①非対面で断られ続ける | 電話に出てもらえない、メールに返事がない。成果が出ない時期は心が折れやすい | 架電数ではなく「改善した点」を振り返る。トークやメール文面を検証し、小さな成功を積む |
| ②KPI(数値目標)の管理が厳しい | 架電数・商談化数などが日次で管理され、プレッシャーを感じる | KPIは「行動を設計するための指標」と捉える。達成の仕組みを先輩に聞き、型を早く覚える |
| ③マーケティングと営業の板挟み | 「リードの質が低い」「商談が増えない」と両側から言われる | 数字と記録をもとに事実で会話する。連携ミーティングで改善提案を出せると評価につながる |
「きつい」と感じるかどうかは、会社の体制によっても大きく変わります。KPIの設計が現実的か、リードの質を上げる仕組みがあるか、フィードバックの文化があるか、といった点は、求人票や面接で確認できます(後述の「求人票でチェックしたいポイント」を参照)。
「向いていない」に当てはまる項目があっても、それは営業に向いていないという意味ではありません。対面で力を発揮するタイプならフィールドセールスや個人向け営業、既存顧客とじっくり向き合いたいならカスタマーサクセスやルート営業など、営業職の中で自分に合うスタイルを選ぶことが大切です。営業の種類ごとの違いは、営業への転職は未経験でもできる?で整理しています。
インサイドセールスは、営業職の中でも未経験からの採用が多い職種です。分業体制の中で役割が明確なため、研修や先輩の同席で段階的に育てやすく、20代のポテンシャル採用が活発です。前職別に、面接で評価されやすいアピールの切り口をまとめました。
| 前職 | 評価されやすい経験 | アピールの例 |
|---|---|---|
| 販売・接客 | 要望のヒアリング、提案、目標達成 | 「用途を聞き出して上位商品を提案し、客単価を◯%向上」 |
| コールセンター・カスタマーサポート | 電話での傾聴、クレーム対応、記録の正確さ | 「1日◯件の対応で顧客満足度◯点。対応内容の記録から改善提案を実施」 |
| 営業事務・一般事務 | メール対応、資料作成、複数業務の段取り | 「営業◯名の商談準備を担当し、資料作成の時間を◯%短縮」 |
| 飲食・サービス | 初対面への対応力、店舗目標の達成 | 「声かけと提案で店舗の客単価向上に貢献」 |
| 法人営業・個人営業 | 商談経験、数字管理、CRMの使用経験 | 「新規◯件、達成率◯%。分業体制での効率的な営業に挑戦したい」 |
共通して重視されるのは、「相手の話を聞いて提案した経験」「数字を追った経験」「断られても行動を続けた経験」の3つです。販売職からの転職を考えている方は、販売から営業への転職は有利?で経験の言い換え方を詳しく紹介しています。
インサイドセールスの給与は、固定給に加えて商談化数や受注貢献に応じたインセンティブが支払われる形が一般的です。年収の水準は業界や会社の規模、SDR型かBDR型かによって幅が大きいため、求人票では固定給の額とインセンティブの条件(何を達成するといくら支払われるか)を必ず確認しましょう。経験を積んでリーダーやマネージャーになると、給与水準は大きく上がる傾向があります。
| キャリアパス | どんな仕事か | 活きる経験 |
|---|---|---|
| フィールドセールス | 商談から受注までを担当する外勤・オンライン営業 | ヒアリング力、顧客理解、商談の土台づくりの経験 |
| インサイドセールスのリーダー・マネージャー | チームのKPI設計、メンバー育成、仕組みづくり | 数字管理、再現性のある型の構築 |
| カスタマーサクセス | 契約後の活用支援、継続・追加契約の提案 | 顧客の課題理解、長期的な関係構築 |
| マーケティング・セールスオペレーション | リード獲得施策の企画、営業データの分析・仕組み化 | CRMデータの分析、マーケティングとの連携経験 |
インサイドセールスは、営業・マーケティング・カスタマーサクセスのすべてと接点を持つポジションです。だからこそ、次のキャリアの選択肢が広く、「まず営業の基礎を身につけて、そこから進路を決めたい」という20代にも向いています。未経験から挑戦しやすい職種の全体像は、未経験からの転職【20代】おすすめ職種7選でも紹介しています。
「インサイドセールス」という名前で募集していても、実態は架電数だけを追うテレアポという求人もあります。入社後のギャップを防ぐために、次の5つを確認しましょう。
面接では「商談化率はどのくらいですか」「リードはどこから来ますか」「1日の架電数の目安は」と質問すると、実態が見えてきます。答えが具体的な会社ほど、仕組みが整っていると判断できます。
A. テレアポはアポイントの件数がゴールですが、インサイドセールスは見込み顧客の課題を理解し、確度の高い商談をつくることがゴールです。評価指標も、架電数だけでなく商談化数や受注への貢献が含まれます。
A. できます。営業職の中でも未経験採用が多い職種で、販売・接客、コールセンター、事務などからの転職実績が豊富です。「聞いて提案した経験」「数字を追った経験」を具体的に話せるように準備しましょう。
A. 営業活動の効率化・分業化が進む中で、非対面で見込み顧客を育成する役割の需要は高まっています。身につくヒアリング力やデータ分析力は他職種でも通用するため、キャリアの土台としても有効です。
A. 非対面の業務が中心のため、リモートワークやハイブリッド勤務を認めている会社は多くあります。ただし、研修期間中は出社を求める会社もあるため、求人票や面接で確認しましょう。
A. 架電数や商談化数などのKPIはほぼ必ずあります。ただし、達成のための型やフィードバックがある会社では、行動を設計するための指標として機能します。KPIの内容と達成率の実態を面接で確認しておくと安心です。
インサイドセールスは、非対面で見込み顧客と関係を築き、商談の機会をつくる営業職です。テレアポとは異なり、ヒアリング力・仮説思考・データ分析といった汎用的なスキルが身につき、未経験からの採用も多いため、営業職の入口として20代におすすめできる職種です。
「自分の経験でインサイドセールスに挑戦できるか」「どの会社なら本当の意味でのインサイドセールスができるか」を一人で判断するのは難しいものです。株式会社おもろいでは、20代の営業職転職に強いキャリアアドバイザーが、求人の見極めから志望動機の作成、面接対策までを無料でサポートしています。
執筆・監修 岩田珠優(CA/RA担当)
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