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履歴書は「どんな人か」を正確に伝える基本情報の書類、職務経歴書は「何ができるか」を伝えるアピールの書類です。転職では指示がなければ両方を提出します。役割・形式・書く内容の8つの違い、採用担当者が読む順番、項目別の書く内容、職歴・資格・志望動機・自己PRの書き分け方、よくあるミス、初めて作る人の3ステップを解説します。
「履歴書と職務経歴書、何が違うの?」「職歴は両方に書くの?」。初めて転職する20代から、応募書類の相談で最初に聞かれるのがこの質問です。結論からいうと、履歴書は「どんな人か」を正確に伝える書類、職務経歴書は「何ができるか」をアピールする書類で、転職では指示がなければ両方を提出します。
新卒の就職活動では履歴書だけで済むことが多いため、職務経歴書に戸惑う人は少なくありません。ただ、役割の違いを理解すれば、同じ職歴でも「どちらに、どこまで書くか」 が自然に決まり、2つの書類がかみ合って読みやすくなります。
この記事では、履歴書と職務経歴書の8つの違い、両方が必要な理由と採用担当者の読む順番、項目別の書く内容を整理します。職歴・資格・志望動機・自己PRの書き分け方、よくあるミス、初めて作る人の3ステップも紹介します。
一言でいえば、履歴書は「事実の確認用」、職務経歴書は「能力のプレゼン用」です。読む人の目的が違うため、形式も書き方も変わります。
| 比較軸 | 履歴書 | 職務経歴書 |
|---|---|---|
| 役割 | 基本情報と経歴を事実として正確に伝える | 実務経験・成果・スキルを伝え、活躍できることを示す |
| 採用担当者の目的 | 応募要件(学歴・職歴・資格・勤務地など)を満たすかの確認。人柄の把握 | 求める能力を持っているか、再現性があるかの判断 |
| 形式 | 定型フォーマット(JIS規格など)。項目が決まっている | 自由形式。構成は自分で決める |
| 枚数・サイズ | A4またはB5で1〜2枚(見開き1枚が一般的) | A4で1〜2枚。経歴が多ければ2〜3枚 |
| 書く内容 | 氏名・連絡先・学歴・職歴(会社名と入退社)・資格・志望動機・本人希望 | 職務要約・職務経歴(業務内容と成果)・活かせる経験とスキル・資格・自己PR |
| 文体・分量 | 簡潔。事実を箇条書きに近い形で | 具体的。数字やエピソードで説明する |
| 採用後の扱い | 人事情報として保管されることが多い | 選考の判断材料として使われる |
| 作成方法 | PC作成が一般的。手書き指定があれば従う | PC作成が基本。表や箇条書きで読みやすく |
職務経歴書の各項目の書き方と見本は、職務経歴書の書き方と項目別の例文で詳しく解説しています。
転職の応募書類は、特別な指示がなければ履歴書と職務経歴書の両方を提出します。片方で済ませられないのは、採用担当者が2つの書類を違う目的で使っているからです。
履歴書だけでは「何ができるか」が分からず、職務経歴書だけでは「基本情報と希望条件」が分かりません。2つがそろって初めて、応募者の全体像が見える仕組みです。
企業から「履歴書のみ」「職務経歴書のみ」と指定された場合は、指示に従います。アルバイト・パートの応募や、社会人経験がまったくない新卒・既卒の応募では、履歴書のみを求められることが多いです。逆に、転職サイトのプロフィールで基本情報を登録している場合、職務経歴書だけを求められることもあります。
同じ項目名でも、2つの書類では書く深さが違います。項目ごとに確認してください。
| 項目 | 履歴書に書くこと | 職務経歴書に書くこと |
|---|---|---|
| 氏名・生年月日・連絡先 | 正確に記載。写真も貼る | 氏名と作成日のみ(連絡先は不要) |
| 学歴 | 高校卒業から時系列で正確に | 原則書かない(職種に直結する専攻なら要約で触れる) |
| 職歴 | 会社名・入社年月・退社年月・配属部署程度を簡潔に | 会社概要、担当業務、役割、成果を具体的に。数字を添える |
| 職務要約 | なし | 冒頭に250字前後で経験の全体像を書く |
| 活かせる経験・スキル | なし(資格欄に資格のみ) | 応募先の要件に対応する経験・スキル・ツールを箇条書き |
| 資格 | 正式名称と取得年月を時系列で | 応募先に関係する資格を選び、必要なら活かし方を一言添える |
| 志望動機 | 200〜300字で簡潔に。欄がなければ省略可 | 書く場合は履歴書より詳しく。省略して自己PRに含めても可 |
| 自己PR | 欄があれば100〜200字で簡潔に | 300〜400字で、強みをエピソードと結果で示す |
| 本人希望欄 | 勤務地・職種など、譲れない条件のみ。なければ「貴社規定に従います」 | なし |
職歴・資格・志望動機・自己PRは両方に登場しますが、同じ文章をコピーするのではなく、役割に合わせて深さを変えるのが基本です。
入退社の年月と会社名は、2つの書類で一致させてください。食い違いがあると、事実確認で疑問を持たれます。履歴書の退職理由欄の書き方は履歴書の退職理由の書き方と例文で解説しています。
履歴書の資格欄には、取得したものを正式名称と取得年月で時系列に書きます。職務経歴書では、応募先に関係する資格だけを選び、「業務での活かし方」を一言添えると評価につながります。
履歴書の志望動機は200〜300字で、「なぜこの会社か」「何を活かすか」を簡潔に書きます。職務経歴書に志望動機を書く場合は、履歴書の内容を具体化し、経験との結びつきを詳しく展開します。2つの内容が矛盾しないことが最も大切です。履歴書の志望動機の型と例文は履歴書の志望動機の例文12選と書く型を参考にしてください。
2つの書類は、セットで読まれることを前提に、表記と事実をそろえるのが基本ルールです。
| よくあるミス | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 職歴の年月が2つの書類で違う | 事実確認で疑問を持たれ、信頼を落とす | 職歴一覧を先に1つ作り、両方に転記する |
| 職務経歴書に履歴書と同じ職歴の羅列だけ | 何ができるか伝わらず、書類で落ちる | 業務内容・役割・成果を数字つきで書く |
| 志望動機を履歴書と職務経歴書で丸ごとコピー | 読む側が同じ文章を2回読むことになり、手抜きに見える | 履歴書は要約、職務経歴書は展開に書き分ける |
| 履歴書の本人希望欄に希望を細かく書く | 条件が合わないと判断されやすい | 譲れない条件だけ。なければ「貴社規定に従います」 |
| 職務経歴書が3枚以上になる | 要点が埋もれる | 応募先との関連で強弱をつけ、2枚に収める |
職務経歴書の枚数の目安と、長い場合・短い場合の整え方は職務経歴書は何枚が目安?2枚に収めるコツで解説しています。
初めて作るときは、職務経歴書を先に作り、その要約を履歴書に転記する順番が効率的です。
A. 中途採用ではPC作成が一般的で、手書きが評価につながることはほとんどありません。企業から手書きの指定がある場合のみ手書きにしてください。読みやすさと正確さのほうが重視されます。
A. 企業が指定している場合や、転職サイト経由で一体型の様式が用意されている場合は問題ありません。自分で用意する場合は、別々に作るのが基本です。採用担当者が「事実の確認」と「能力の判断」を分けて読めるためです。
A. 必要です。期間が短くても、担当した業務と取り組んだことをA4で1枚にまとめてください。「書くことがない」と感じる場合は、業務を作業レベルに分解すると書けます。第二新卒でも職務経歴書の提出が一般的です。
A. メールで送る場合は、履歴書・職務経歴書の順で添付し、本文に送付の旨を書きます。郵送の場合は、送付状→履歴書→職務経歴書の順にクリアファイルに入れ、折らずにA4封筒で送ります。ホチキスは使わず、クリップでまとめてください。
株式会社おもろいでは、初めて転職する20代の方の履歴書と職務経歴書を、経歴の棚卸しから2つの書類の整合性の確認まで一緒に仕上げています。「何を書けばいいか分からない」段階でも、気軽にご相談ください。
執筆・監修 岩田珠優(CA/RA担当)
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