この記事の目次
{{ b.text }}
{{ b.text }}
{{ b.title }}
この記事を書いた人
{{ sv.name }} {{ sv.role }}
{{ sv.bio }}
RELATED
入社1年目で辞めたいと感じるのは甘えではありません。厚生労働省の調査では、大卒新入社員の約1割が1年以内に離職しています。大切なのは「辞めるべき状況か」を見極めることです。本記事では、辞めていいケースと踏みとどまるべきケースの判断基準、1年目で転職するメリット・デメリット、辞める前に試すこと、転職の進め方と面接での退職理由の伝え方を解説します。
「入社して1年も経っていないのに、もう辞めたい」「でも1年目で辞めるなんて甘えだと思われそう」「今辞めたら、次の転職で不利になる?」——新卒・第二新卒の転職相談で、毎年必ず寄せられる悩みです。
結論からいうと、入社1年目で辞めたいと感じること自体は甘えではなく、珍しいことでもありません。ただし、「辞めたい」の中身によって、今すぐ動くべき場合と、もう少し様子を見たほうがよい場合があります。感情のまま辞めると後悔しやすく、逆に我慢しすぎると心身を壊すこともあるため、判断基準を持つことが何より大切です。
この記事では、1年目で辞めたくなる理由とデータで見る実態、辞めていいケースと踏みとどまるべきケースの判断基準、1年目で転職するメリット・デメリット、辞める前に試すこと、転職の進め方、面接での退職理由の伝え方までをまとめて解説します。
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」によると、令和4年3月に卒業した大卒就職者のうち12.1%が入社1年目に離職し、3年以内では33.8%が離職しています。令和6年3月卒でも、1年目の離職率は10.1%です。つまり、大卒新入社員のおよそ10人に1人が1年以内に会社を離れており、3年以内で見れば3人に1人が転職や退職を経験しています。
| 卒業年(大学卒) | 1年目の離職率 | 3年以内の離職率 |
|---|---|---|
| 令和3年3月卒 | 12.3% | 34.9% |
| 令和4年3月卒 | 12.1% | 33.8% |
| 令和6年3月卒 | 10.1% | (集計中) |
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(令和7年6月時点の集計)。
「1年目で辞めるのは特別なこと」という思い込みは、データを見ればほぐれるはずです。
辞めたい理由そのものが甘えかどうかではなく、「理由を言葉にできているか」「次の環境で何を変えたいかが決まっているか」が分かれ目です。「なんとなく合わない」「楽な仕事がしたい」のまま辞めると、転職先でも同じ壁にぶつかります。一方で、「この仕事内容ではこういう理由でスキルが身につかない」「この労働環境は改善の見込みがない」と説明できるなら、それは前向きな判断です。
同じ「辞めたい」でも、状況によって取るべき行動は変わります。まず自分がどちらに近いかを確認しましょう。
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 心身に不調が出ている(不眠・食欲不振・出社前の体調不良) | 早めに離れる | 健康は取り戻すのに時間がかかる。休職や退職を優先 |
| パワハラ・セクハラがある | 早めに離れる | 本人の努力で改善できない。記録を残し、相談窓口も活用 |
| 残業代未払い・違法な長時間労働が常態化 | 早めに離れる | 改善の見込みが薄く、続けるほど消耗する |
| 会社の経営状態が明らかに悪い | 転職準備を始める | 倒産や給与遅延のリスク。在職中に動く |
| 仕事内容が希望と違い、異動の見込みもない | 転職を前向きに検討 | 20代のうちに軌道修正したほうが後のキャリアが楽になる |
| 仕事が覚えられず自信がない | まず様子を見る | 1年目は誰でも通る道。半年〜1年で景色が変わることが多い |
| 上司や先輩と合わない | まず相談・異動を検討 | 人事異動で解決する可能性がある。ただしハラスメントなら別 |
| なんとなくつまらない・楽しくない | 原因を掘り下げる | 原因が分からないまま辞めると転職先でも繰り返す |
心身の不調・ハラスメント・違法な労働環境の3つは、1年目かどうかに関係なく離れるべき状況です。これらに当てはまる場合、「1年は続けるべき」という一般論は当てはまりません。「なんとなく楽しくない」という場合は、次の章の「辞める前に試したい4つのこと」で原因を掘り下げてから判断しましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 第二新卒枠でポテンシャル採用を狙える(経験より意欲・素直さが評価される) | 「またすぐ辞めるのでは」と懸念されやすく、退職理由の説明が必須になる |
| 合わない環境から早く離れ、20代の時間を無駄にしない | 1年目は実績が少なく、アピール材料が限られる |
| 新卒時より自分の適性や希望が明確になった状態で会社を選べる | 退職時期によっては賞与を受け取れない |
| 社会人の基礎(ビジネスマナー・報連相)は評価される | 雇用保険の受給要件を満たさず、失業給付を受けられない場合がある |
同じ1年目でも、在籍が1年未満か1年以上かで、転職活動や手続きに違いが出ます。辞める時期を決める前に確認しておきましょう。
| 項目 | 在籍1年未満 | 在籍1年以上 |
|---|---|---|
| 採用側の見方 | 短期離職として理由を強く問われる | 「1年やり切った」と受け取られやすい |
| 失業給付(自己都合退職) | 離職前2年間に被保険者期間が通算12か月必要なため、受けられない場合が多い | 要件を満たせば受給可能(給付制限あり) |
| 有給休暇 | 入社6か月経過後に付与。退職前の消化余地は少ない | 付与済みの日数を退職前に消化できる |
| 職務経歴書 | 書ける実績が少なく、業務内容と学びを中心に書く | 担当業務と数字で語れる内容が増える |
心身の不調やハラスメントがなければ、入社1年を一つの区切りとして、在職中に転職活動を進めて1年前後で移るのが、実務的にもバランスのよい選択です。ただし、これはあくまで目安であり、健康より優先すべきものではありません。
辞めたい理由を思いつく限り書き出し、「会社や配属を変えれば解決すること(環境)」と「自分の慣れや経験不足で解決すること(自分)」に分けてみましょう。環境由来の理由が多く、改善の見込みがなければ転職の合理性が高まります。自分由来が多いなら、もう少し続けることで解消する可能性があります。
仕事内容や人間関係が理由なら、部署異動や担当変更で解決することがあります。「辞めたい」ではなく、「◯◯の業務に挑戦したい」「△△の点で困っている」と具体的に相談すると、会社側も対応しやすくなります。相談しても動きがなければ、それ自体が転職を決める材料になります。
体調が崩れているのに「辞めるか続けるか」を判断しようとすると、冷静な選択ができません。医療機関を受診し、必要なら休職制度を使って回復を優先しましょう。回復してから転職活動をしたほうが、結果的に良い選択ができます。
「辞めると決めていなくても」相談して構いません。第三者に話すことで理由が整理され、1年目の自分にどんな求人があるのか、第二新卒枠でどんな企業が採用しているのかが分かります。選択肢を知ったうえで「残る」と決めるのも、立派な判断です。
1年目の転職でいちばん避けたいのは、先に辞めて空白期間をつくることです。短期離職に空白期間が重なると、書類選考の通過率が下がります。心身の不調やハラスメントがない限り、在職中に転職活動を進め、内定を得てから退職を申し出ましょう。働きながらの進め方と面接時間の作り方は、在職中の転職活動の進め方にまとめています。
卒業後おおむね3年以内の求職者を対象とする「第二新卒」の求人では、実績よりも意欲・素直さ・基本的なビジネスマナーが身についていることが評価されます。1年目の経験でも、「担当した業務」「工夫したこと」「学んだこと」を具体的に語れれば十分にアピールできます。第二新卒として動くのに有利な時期は、第二新卒の転職はいつから始める?で解説しています。
1年目で辞める人が次の会社でも早期離職しやすいのは、「今の会社から離れること」が目的になり、次の会社を選ぶ基準がないからです。辞めたい理由の裏返しを「譲れない条件」にして、優先順位をつけてから応募しましょう。20代の転職で起こりやすい失敗例と対策は、20代の転職完全ガイドで紹介しています。
1年目で転職する場合、面接官が必ず確かめるのは「同じ理由でまた辞めないか」「他責にしていないか」の2点です。不満をそのまま話すのではなく、「事実→そこから考えたこと→次にかなえたいこと」の順で、前向きに伝えましょう。
「営業職として入社しましたが、配属後は既存顧客への事務的な対応が中心で、提案の機会がほとんどありませんでした。上司に担当変更を相談しましたが、当面は体制が変わらないとのことでした。お客様の課題を聞き出して提案する営業がしたいという思いが明確になり、提案型の営業に早いうちから挑戦できる貴社を志望しました。」
「月の残業が60時間を超える状態が続き、業務の振り返りや自己学習の時間が取れない状況でした。効率化を提案し一部は改善しましたが、人員体制の面で根本的な解決は難しいと判断しました。限られた時間で成果を出す働き方を身につけたいと考えており、業務の効率化を重視している貴社であれば、腰を据えて成長できると考えています。」
「配属先では個人の裁量が大きい一方で、業務について相談したり意見を交わしたりする機会がほとんどなく、成長の実感を持ちにくい環境でした。自分の場合、チームで意見を出し合いながら仕事を進めるほうが力を発揮できると気づき、チームでの協働を大切にしている貴社を志望しました。」
いずれの例文も、前の会社を批判せず、「自分は何を学び、次に何を求めるか」を主語にしているのがポイントです。人間関係・給与・残業などをネガティブにならずに伝える言い換えは、転職理由の伝え方と例文10選で状況別に紹介しています。
A. ずっと不利になることはありません。第二新卒枠では1年目の離職は珍しくなく、退職理由を前向きに説明でき、次の会社で腰を据えて働けば、その後の転職で問題視されることはほとんどありません。
A. 一律に当てはまる基準ではありません。実際に大卒の約3人に1人が3年以内に離職しています。心身の不調やハラスメントがあれば早く離れるべきですし、環境由来の理由で改善の見込みがなければ、1年を目安に動くのは合理的な判断です。
A. できます。ただし在籍1年未満は失業給付の要件を満たさない場合が多いため、在職中に活動して次を決めてから辞めるのが基本です。健康上の理由で難しい場合は、休職や退職を優先してください。
A. 内定を承諾したあと、直属の上司に口頭で伝えるのが順番です。就業規則に退職の申し出期限(1か月前など)が定められていることが多いので、内定前に確認しておきましょう。
A. 「何が嫌か」「それは環境と自分のどちらが原因か」「次はどんな条件なら続けられるか」の3つを書き出してみてください。一人で難しければ、キャリアアドバイザーとの対話で整理するのが近道です。
入社1年目で辞めたいと感じるのは甘えではなく、大卒の約1割が1年以内に離職している現実があります。大切なのは、心身の不調・ハラスメント・違法な労働環境なら迷わず離れ、それ以外なら理由を「環境」と「自分」に分けて判断することです。転職すると決めたら、在職中に活動し、第二新卒枠で「次はどんな環境なら続けられるか」の軸を持って会社を選びましょう。
「辞めたい気持ちはあるけれど、自分の状況が辞めるべきケースなのか分からない」という方は、一人で抱え込まないでください。株式会社おもろいでは、20代・第二新卒の転職に強いキャリアアドバイザーが、辞めるかどうかの整理段階からの相談を無料で受け付けています。
執筆・監修 岩田珠優(CA/RA担当)
← コラム一覧へ戻るこの記事の目次
{{ b.title }}
この記事を書いた人
{{ sv.name }} {{ sv.role }}
{{ sv.bio }}
RELATED