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20代の転職回数は2回までなら選考への影響は小さく、3回以上になると「なぜ辞めたか」「次は続くか」を問われやすくなります。企業が回数より見ている在籍期間と一貫性、回数別の評価と対策、職務経歴書の書き方、面接で「転職が多いですね」と言われたときの答え方の例文、次を最後の転職にする会社選びを解説します。
「20代で3社目、もう転職は無理なのでは」「転職回数が多いと書類で落とされると聞いた」。転職回数を気にして相談に来る20代は少なくありません。結論からいうと、20代で転職回数が2回までなら選考への影響は小さく、3回以上でも説明の仕方次第で採用されます。
企業が本当に見ているのは、回数そのものではなく「それぞれの会社でどれくらい働き、なぜ辞め、次は続くのか」です。回数が多い人が落ちるのは、この3点を説明できないまま面接に臨むからで、回数が多いこと自体が理由ではありません。
この記事では、20代の転職回数の目安、企業が抱く懸念と打ち消し方、回数別の評価と対策を整理します。職務経歴書の書き方、面接で転職回数を指摘されたときの答え方の例文、次を「最後の転職」にするための会社選びも紹介します。
目安は2回までです。20代は社会人経験が長くても7〜8年ほどなので、2回までなら「合う環境を探している途中」と受け止められます。3回以上になると、在籍期間が短くなりやすく、「また辞めるのでは」という懸念を持たれやすくなります。ただし、これは「3回で不採用」という意味ではなく、「3回なら理由を聞かれる」という意味です。
同じ3回の転職でも、各社に2年以上いた人と、半年で辞めた会社が2社ある人では印象がまったく違います。また、営業→営業→営業と同じ職種で積み上げてきた人と、営業→事務→エンジニアと方向がばらばらな人でも評価は変わります。採用担当者が見ているのは、回数の裏にある「働き方の傾向」です。
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」によると、令和4年3月に大学を卒業して就職した人のうち、3年以内に離職した割合は33.8%です。3人に1人が最初の会社を3年以内に辞めており、20代で1〜2回の転職は決して珍しくありません。企業側もこの現実を知ったうえで採用しています。
転職回数は「正社員として入社した会社の数−1」で数えるのが一般的です。アルバイトや派遣、契約社員の経験は、応募書類には書きますが、面接官が「転職回数」として重く見ることは少ない傾向です。社内異動や出向は回数に含めません。
採用担当者が転職回数を気にするのは、採用と教育にかけた費用と時間が、早期退職で無駄になるからです。懸念は決まっているので、それぞれに対する材料を用意しておけば、面接で落ち着いて答えられます。
| 企業の懸念 | 面接での確認のされ方 | 打ち消す材料 |
|---|---|---|
| また短期間で辞めるのでは | 「各社の退職理由を教えてください」 | 退職理由に共通する軸と、応募先ではそれが解消される根拠を示す |
| 嫌なことがあると逃げる性格では | 「一番つらかった仕事は?どう乗り越えた?」 | 辞めずに踏ん張った経験、改善を試みた行動を具体的に話す |
| スキルが身についていないのでは | 「前職で何ができるようになりましたか」 | 各社で得たスキルと成果を、数字や具体例で説明する |
| 計画性がなく、その場の感情で動くのでは | 「今後のキャリアをどう考えていますか」 | 3〜5年後の目標と、応募先がその通過点である理由を語る |
| 本人に何か問題があるのでは | 「周囲からどんな人だと言われますか」 | 前職の上司や同僚との関係、推薦できる人がいることを伝える |
面接官は「転職回数が多い人は採らない」と決めているわけではなく、懸念が解消されるかどうかを確かめたいだけです。回数を隠したり言い訳したりするより、懸念に正面から答えるほうが信頼されます。
転職回数によって、企業の見方と準備すべきことは変わります。自分の回数に合った対策を確認してください。
| 転職回数 | 企業の一般的な見方 | 対策のポイント |
|---|---|---|
| 1回 | ほぼ影響なし。第二新卒として歓迎する企業も多い | 退職理由を前向きに言い換え、志望動機とつなげる |
| 2回 | 影響は小さい。在籍期間が1年未満の会社があれば理由を聞かれる | 2社の経験に共通する軸を示し、「次で腰を据えたい」と伝える |
| 3回 | 理由を聞かれることが多い。在籍期間と一貫性で判断が分かれる | 退職理由を1つの軸で説明し、各社で得たスキルを数字で示す。応募先が軸に合う根拠を語る |
| 4回以上 | 書類で見送られる可能性が上がる。ただし職種経験が一貫していれば評価する企業もある | キャリア式の職務経歴書で経験の中身を前に出す。エージェントに事情を伝え、回数より実力で見る企業を選ぶ |
20代前半と後半で企業の見方は少し変わります。前半なら回数より「これから伸びるか」、後半なら「何ができるか」を重視されます。年代別の転職の進め方は、20代の転職完全ガイド(前半・後半の違いと進め方)で解説しています。
転職回数が多い人の書類で最も避けたいのは、会社名と在籍期間だけが目立ち、何をしてきたかが伝わらないことです。書き方を変えるだけで、同じ経歴でも印象は大きく変わります。
職務経歴書は、会社ごとに時系列で書く「編年体式」より、業務内容やスキルごとにまとめる「キャリア式」のほうが、転職回数の多い人には向いています。「法人営業(3社で計4年)」「顧客対応・クレーム処理」「業務改善」のように経験をまとめると、会社の数より積み上げが伝わります。
職務経歴の各社の末尾に「退職理由:より裁量の大きい環境で営業経験を広げるため」のように1行添えると、面接官が疑問を持ったまま読み進めることを防げます。書類の段階で疑問を先回りして消すのが、転職回数が多い人の書類のコツです。
数か月で辞めた会社を省くと、社会保険の記録や年金の履歴で分かることがあり、経歴詐称と見なされるリスクがあります。省かず、簡潔に事実を書き、理由は面接で説明するほうが安全です。
職務経歴書の基本構成や、未経験職種に応募するときの書き方は、職務経歴書の書き方と項目別の例文にまとめています。
この質問は、転職回数が3回以上なら高い確率で聞かれます。答え方の型を用意しておけば、動揺せずに済みます。ポイントは、言い訳をしないこと、共通する軸を示すこと、次は続く根拠を語ることの3つです。
退職理由そのものの前向きな言い換え方と例文は、転職理由の伝え方と例文10選で詳しく解説しています。面接冒頭の自己紹介で転職回数にどう触れるかは、転職面接の自己紹介の話し方と例文で、転職回数が多い場合の例文を紹介しています。
転職回数を増やさないために大切なのは、「辞めた理由の共通点」を見つけ、それが起きない会社を選ぶことです。条件のよさで選ぶと、また同じ理由で辞めることになります。
これまで辞めた会社について、「入社前に期待したこと」「実際に違ったこと」「辞める決め手」を書き出してください。3社分並べると、「人間関係」「仕事の裁量」「評価のされ方」など、共通する引っかかりが見えてきます。それがあなたの「譲れない条件」です。
転職エージェントは、企業の採用担当者に応募者を推薦する立場です。転職回数が多い事情と、辞めた理由の共通点を正直に伝えておくと、回数より実力や人柄を見る企業を選んで紹介してもらえ、推薦の段階で懸念を補足してもらえます。隠したまま進めると、面接で矛盾が出て不利になります。
A. 多いと見られ、面接で理由を聞かれます。ただし、各社の在籍期間が1年以上あり、退職理由が1つの軸で説明でき、職種に一貫性があれば、採用に大きな影響はありません。回数より説明の中身が判断材料になります。
A. 省かないでください。雇用保険や年金の記録で分かることがあり、経歴詐称と見なされると内定取り消しの理由になります。簡潔に事実を書き、理由は面接で前向きに説明するのが安全です。
A. 4回以上になると、書類の段階で見送られる可能性は上がります。キャリア式の職務経歴書で経験の中身を前に出し、各社の退職理由を1行添えることで通過率は変わります。転職エージェント経由で推薦文をつけてもらうのも有効です。
A. 人材の流動性が高い業界や、成長中で採用を急いでいる企業、スキルや実績を重視する職種では、回数より「何ができるか」で判断される傾向があります。ただし業界で一括りにはできないため、応募先ごとに採用の考え方を確認してください。
株式会社おもろいでは、転職回数が多い20代の方の相談を数多く受けています。辞めた理由の共通点を一緒に言葉にし、回数より人柄と実力を見てくれる企業に推薦するのが私たちの支援です。「回数が多いから無理かも」と思っている段階でも、まずは話を聞かせてください。
執筆・監修 岩田珠優(CA/RA担当)
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