転職ノウハウ / 公開 2026.10.09 / 更新 2026.10.13 / 約11分で読めます

未経験転職が不安な20代へ|不安の正体と解消法・企業が見る点・成功する進め方

20代の未経験転職の不安は、「評価のされ方を知らない」ことから生まれます。企業は20代の未経験者に即戦力ではなく、伸びしろ・基礎的な仕事の姿勢・続けてくれそうかを見ており、スキル不足がそのまま不採用の理由にはなりません。スキル・年収・適性・アピール・定着の5つの不安を「根拠のある不安」と「思い込み」に仕分け、不安別の解消法、企業が見る点、20代前半と後半で変わる見せ方、進め方を解説します。

未経験転職が不安な20代へ|不安の正体と解消法・企業が見る点・成功する進め方

「未経験の仕事に挑戦したいけれど、スキルがない自分を採用してくれる会社があるのか不安」「転職して年収が下がったり、また合わなかったりしたらどうしよう」。20代の未経験転職の相談では、ほとんどの方がこうした不安を口にします。結論からいうと、20代の未経験転職は珍しいことではなく、不安の大半は「企業がどこを見ているか」を知ると小さくなります。

企業が20代の未経験者に求めているのは、即戦力の経験ではありません。見ているのは、伸びしろ、基礎的な仕事の姿勢、そして長く続けてくれそうか の3点です。「スキルがない」という不安は、この3点を伝える準備で置き換えられます。

この記事では、20代が未経験転職で不安を感じる理由と、5つの不安を「根拠のある不安」と「思い込み」に仕分ける表を紹介します。不安別の解消法、企業が見ている3つのこと、20代前半と後半で変わる見せ方、不安を減らす進め方、転職しても不安が消えない人の特徴まで解説します。

未経験転職の不安は当たり前|20代が不安を感じる理由

未経験の仕事への転職は、職種も業界も評価の基準も変わる「二重の未知」です。不安を感じるのは、真剣に考えている証拠であり、不安がない人のほうが準備不足で失敗しやすい面もあります。問題は不安があることではなく、不安の中身を分けずに「なんとなく怖い」のままにしていることです。

不安の正体は「評価のされ方を知らない」こと

20代の方が「スキルがないから無理」と感じるのは、中途採用はすべて即戦力採用だという思い込みがあるからです。実際には、20代向けの求人には、経験より人柄と伸びしろで採用する「ポテンシャル採用」の枠が多くあります。評価の基準が「今できること」ではなく「これから伸びるか」だと知るだけで、不安の性質は変わります。

データで見る20代の転職|珍しいことではない

厚生労働省「令和6年雇用動向調査」によると、転職入職率(1年間に転職で入職した人の割合)は25〜29歳で男性15.1%、女性16.8%と、全年代の中でも高い水準です。また、同省の「新規学卒就職者の離職状況」では、大学を卒業して就職した人のうち3年以内に離職した割合は33.8%(令和4年3月卒)でした。20代で仕事を変えることは、統計上も一般的な動きです。リクルートの「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」でも、正社員の転職経験者は20代で4割弱、転職活動の開始から入社までの期間は20代平均で3.5か月と報告されています。

20代が未経験転職で感じる5つの不安|根拠のある不安と思い込み

相談で多い不安は5つに集約されます。それぞれ、「思い込みの部分」と「根拠のある部分」に分けると、対処すべきことがはっきりします。

不安思い込みの部分根拠のある部分対処の方向
スキルがなく採用されない中途はすべて即戦力採用職種経験者と競合する求人では不利ポテンシャル採用の求人を選び、伸びしろを示す
年収が下がる未経験なら例外なく大幅に下がる初年度は前職を下回ることがある数年後の伸びと、下限ラインを決めて判断
自分に合うか分からない入ってみないと分からない情報収集が浅いとミスマッチが起きる求人票・面談・逆質問で仕事内容を具体化
何をアピールすればいいか未経験は語れることがない経験の「翻訳」ができていないと伝わらない前職の経験を応募先の言葉に言い換える
また辞めたくなるのでは転職すれば不満は消える軸がないと同じ不満を繰り返す辞めたい理由を「かなえたいこと」に変換

5つの不安はどれも、「思い込みの部分」を外し、「根拠のある部分」に対処することで小さくできます。次の章で、不安別の解消法を具体的に見ていきます。

不安別|20代の未経験転職の不安を解消する方法

不安1. 「スキルがない」→ 企業は伸びしろと姿勢を見ている

ポテンシャル採用では、学ぶ姿勢、前職で自分から取り組んだこと、社会人としての基礎(報告・連絡・相談、期限管理、対人マナー)が評価の中心です。専門スキルがなくても、「前職で3か月で業務を覚え、半年で後輩に教える側になった」といった事実があれば、伸びしろの根拠になります。企業がポテンシャル採用で見ている点と、未経験で受かる人の特徴は、ポテンシャル採用とは?企業が見る点と受かる人の特徴で詳しく解説しています。

不安2. 「年収が下がる」→ データと下限ラインで判断する

未経験転職では、初年度の年収が前職を下回ることはあります。ただし、全員が下がるわけではありません。厚生労働省「令和6年雇用動向調査」では、転職で入職した20〜24歳のうち賃金が増加した人は50.5%、減少した人は16.8%、25〜29歳では増加46.3%、減少29.2%でした。大切なのは「下がるかどうか」ではなく、生活が成り立つ下限ラインを決め、3年後の年収の伸び方を求人票や面接で確認することです。

不安3. 「自分に合うか分からない」→ 入社前に仕事内容を具体化する

合うかどうかの不安は、仕事内容のイメージが漠然としているほど大きくなります。求人票の「1日の流れ」、面接での逆質問、カジュアル面談、その職種で働く人の話で、「朝から夕方まで何をしているか」を具体的にしてください。働く姿が具体的に想像できれば、合う・合わないの判断材料がそろいます。

不安4. 「何をアピールすればいいか」→ 経験を応募先の言葉に翻訳する

未経験でも、前職の経験は「翻訳」すれば強みになります。接客なら「要望を聞き取り、提案した経験」、事務なら「正確さと期限管理」、飲食なら「忙しい状況での優先順位づけ」など、応募先の仕事で使われている言葉に言い換えるのがコツです。志望動機の型と、業界・職種別の例文は未経験転職の志望動機の例文10選で紹介しています。

不安5. 「また辞めたくなるのでは」→ 辞めたい理由を軸に変換する

転職後に同じ不満を繰り返す人は、「今の会社から離れること」が目的になっています。辞めたい理由の裏返しを「次の会社で譲れない条件」にして、優先順位をつけると、それが転職の軸になります。軸があれば、求人選びでも面接でも判断がぶれず、「また辞めるのでは」という不安そのものが減ります。

企業が20代の未経験者に見ている3つのこと

採用側の視点を知ると、準備すべきことが絞れます。20代の未経験者に対して、企業が見ているのは次の3点です。

見ている点具体的に確認していること準備すること
伸びしろ新しいことを覚える速さ、自分から動いた経験前職で工夫したこと・短期間で覚えたことを1つずつ具体的に
基礎的な仕事の姿勢報告・連絡・相談、期限を守る、素直に聞ける社会人としての基礎ができている事実を、エピソードで示す
続けてくれそうか転職理由が前向きか、仕事内容を理解しているか辞めたい理由を「かなえたいこと」に変換し、仕事内容を具体的に語る

3点とも、専門スキルとは関係ありません。「スキルがないから」と準備を止めるのではなく、この3点の根拠になるエピソードを集めることが、未経験転職の準備の中心です。

20代前半と後半で変わる未経験転職の見せ方

同じ20代でも、前半と後半では企業の見方が変わります。自分の年代に合った見せ方を選んでください。

年代企業の見方見せ方のポイント
20代前半(〜25歳)第二新卒・ポテンシャル枠の中心。社会人経験は短くてよい学ぶ姿勢と基礎の姿勢を前面に。志望する仕事と前職の経験をつなげて語る
20代後半(26〜29歳)未経験でも、仕事の進め方や成果の出し方は見られる前職での成果(数字・役割の変化)と、未経験でも通用する「持ち運べるスキル」を示す

20代後半になると未経験転職のハードルは上がりますが、不可能になるわけではありません。前職で「どう考えて、どう動き、何が変わったか」を語れれば、20代前半より評価されることもあります。25歳前後の転職の考え方は25歳の転職は遅い?で詳しく解説しています。

不安を減らす未経験転職の進め方5ステップ

不安は、動きながら情報を集めるほど小さくなります。辞めてから考えるのではなく、在職中に次の順番で進めるのがおすすめです。

前職別に「何が強みになるか」を知ると、アピールの迷いが減ります。たとえば販売職から営業職への転職では、接客で培った提案力がそのまま評価されます。詳しくは販売から営業への転職は有利?をご覧ください。

転職しても不安が消えない人の特徴とセルフチェック

転職そのものは不安を解消しません。次の特徴に当てはまる場合は、応募の前に考えを整理するほうが、結果的に遠回りを防げます。

当てはまる項目が多くても、転職をやめる必要はありません。「不満」を「かなえたいこと」に言い換え、仕事内容を具体的に調べるという2つの作業を先に済ませれば、同じ不安を繰り返さない転職に変わります。

20代の未経験転職の不安に関するよくある質問

Q. 未経験で転職できるのは何歳までですか?

A. 法律上、募集・採用での年齢制限は原則として禁止されており、「何歳まで」という線引きはありません。実務上は、ポテンシャル採用の枠が多い20代のほうが未経験の選択肢は広く、20代後半以降は前職の成果や持ち運べるスキルの説明がより求められます。

Q. 資格を取ってから転職活動を始めたほうがいいですか?

A. 職種によります。資格が必須の仕事でなければ、資格取得を待つより、勉強中であることを伝えて応募を始めるほうが、機会を逃しません。勉強している事実そのものが、学ぶ姿勢の根拠として評価されます。

Q. 未経験転職で年収が下がったら、生活が不安です

A. 初年度に下がる可能性はありますが、全員が下がるわけではありません。生活に必要な下限ラインを先に決め、求人票の給与レンジと面接で聞く昇給の仕組みを照らし合わせて判断してください。下限を下回る求人は、どれだけ魅力的でも応募先から外すのが現実的です。

Q. 不安で一歩が踏み出せません。何から始めればいいですか?

A. 応募ではなく、情報収集から始めてください。求人票を10件読む、志望職種で働く人の話を聞く、エージェントに相談するだけでも、自分の市場価値と選択肢が見え、不安の中身が具体的になります。具体的になった不安は、対処できる不安です。

まとめ|不安は「仕分けて、根拠のある部分だけに対処する」

株式会社おもろいでは、20代の未経験転職の相談に対して、不安の仕分けから、転職の軸づくり、経験の翻訳、ポテンシャル採用の求人紹介、面接での伝え方の練習までを一緒に進めています。「転職するか決めていない」段階でも、気軽にご相談ください。

執筆・監修 岩田珠優(CA/RA担当)

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