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転職エージェントの初回面談で聞かれるのは、経歴と実績、転職理由、希望条件、転職の時期、他社の利用状況、キャリアの希望、サポートへの要望の7つです。面談は選考ではなく、本音で話すほど求人紹介の精度が上がります。質問ごとの意図と答え方、面談前の準備シート、短期離職やブランクなど言いにくいことの伝え方、服装と持ち物、オンライン面談の注意、求職者側が聞くべき質問、面談後の流れを解説します。
「転職エージェントに登録したら面談の案内が来たけれど、何を聞かれるのか分からない」「面接のように評価されるのか」「本音の退職理由を話してもいいのか」。初めてエージェントを使う20代から、面談前によく寄せられる相談です。結論からいうと、エージェントの面談は選考ではなく、あなたに合う求人を探すための情報収集の場です。聞かれる内容は7つに集約され、本音で話すほど、紹介される求人の精度が上がります。
面談で担当者(キャリアアドバイザー)が知りたいのは、何ができる人か、なぜ転職したいのか、何を譲れないのか、いつまでに決めたいのか の4点です。この4点を整理して臨めば、30分〜1時間の面談で、求人紹介から選考対策までの進め方が決まります。
この記事では、面談で聞かれる7つの質問の意図と答え方、NGな答え方、面談前に準備しておく内容を記入例つきのシートで整理します。短期離職やブランク、本音の退職理由など言いにくいことの伝え方、服装と持ち物、オンライン面談の注意点、求職者側から聞くべき質問、面談後の流れと担当者が合わないときの対処も紹介します。
転職エージェントの面談は、担当者があなたの経歴・希望・状況を把握し、合う求人と進め方を提案するためのヒアリングです。企業の面接とは違い、合否はありません。形式は対面・オンライン・電話のいずれかで、時間は30分〜1時間程度が一般的です。
| エージェントの面談 | 企業の面接 | |
|---|---|---|
| 目的 | あなたに合う求人と進め方を決める | 採用するかを判断する |
| 評価 | 合否はない(ただし信頼関係は築かれる) | 合否がある |
| 話す内容 | 本音の退職理由、希望条件、不安も含めて | 応募先向けに整理した転職理由と志望動機 |
| 服装 | 指定がなければ自由(清潔感があれば私服可) | スーツまたはビジネスカジュアル |
| 準備 | 経歴の棚卸し、希望条件の優先順位 | 企業研究、想定質問への回答 |
面談で話した内容は、そのまま企業に伝わるわけではありません。本音の退職理由は担当者と一緒に「面接用の言い方」に整え、企業にはその形で伝えるのが一般的な流れです。エージェントの仕組みと登録から内定までの全体像は、転職エージェントの使い方【初めての方向け】で解説しています。
エージェントによって順番や聞き方は違いますが、聞かれる内容は次の7つにほぼ集約されます。それぞれ、担当者の意図と答え方、避けたい答え方を整理します。
| 質問 | 担当者の意図 | 答え方 | 避けたい答え方 |
|---|---|---|---|
| ①これまでの経歴と担当業務、実績 | 何ができる人か。どの求人に合うか | 会社ごとに「担当業務・役割・工夫・結果」を時系列で。数字があれば添える | 「普通の営業です」など抽象的。自己判断で経験を省く |
| ②転職を考えた理由 | 本当の理由。次の会社で同じ不満が起きないか | 本音で。不満だけでなく「次に実現したいこと」も添える | 建前だけで話す。前職の悪口に終始する |
| ③希望条件(職種・業界・年収・勤務地・働き方) | 譲れない条件と、幅を持たせられる条件 | 「譲れない」「できれば」「こだわらない」の3段階で優先順位をつけて | すべて「譲れない」にする。年収を相場からかけ離れた額で言う |
| ④転職の時期と現在の状況 | 活動のペース。在職中か離職中か | 「○月までに決めたい」と期限を。在職中なら面接に使える時間帯も | 「いつでもいい」「まだ決めていない」で終わる |
| ⑤他のエージェントや自己応募の状況 | 重複応募の防止、支援の優先度 | 正直に。「○社に登録、○社の選考中」と伝える | 隠す。聞かれても曖昧にする |
| ⑥今後のキャリアの希望 | 中長期の方向性。合う求人の幅 | 3年後にどうなっていたいか、未定なら「迷っている点」を正直に | 「特にない」で終わる。壮大すぎる目標だけを語る |
| ⑦サポートしてほしいこと | 支援の重点(求人紹介、書類、面接、条件交渉) | 「書類に自信がない」「面接が苦手」など遠慮なく | 「特にない」。遠慮して言わない |
経歴は、職務経歴書を事前に送っておけば読み合わせで済みますが、書類に書いていない工夫や、評価された場面を口頭で補うと、担当者が強みを見つけやすくなります。実績の数字がなくても、「任された役割の変化」「上司や顧客からの評価」で構いません。
転職理由は、面談では本音で話すのが正解です。「残業が月60時間を超えていた」「上司との関係で消耗した」といった理由を隠すと、同じ環境の求人を紹介され、転職の意味がなくなります。担当者は本音を聞いたうえで、面接でどう伝えるかを一緒に整えてくれます。ただし、不満だけで終わらず、「だから次は○○の環境で働きたい」まで添えてください。
条件をすべて「譲れない」にすると、紹介できる求人がほぼなくなります。逆に、譲れない条件がないと、合わない求人が大量に届きます。生活や健康に関わる条件を「譲れない」に、それ以外は幅を持たせるのが、よい求人に出会うコツです。
面談は準備なしでも受けられますが、次の項目を事前にメモしておくと、30分で求人紹介まで進みます。記入例を参考に、自分の内容に置き換えてください。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 経歴(会社ごと) | ○○株式会社(2023年4月〜現在)法人営業。既存顧客40社を担当。提案資料の雛形を作り、チームの作成時間を短縮 |
| 強み・評価された場面 | 顧客の要望を聞き取る力。クレーム対応を任されることが多かった |
| 転職理由(本音) | 新規開拓の数字だけで評価され、既存顧客の深耕が評価されない。将来のキャリアが見えない |
| 次に実現したいこと | 既存顧客との長期的な関係づくりで成果を出す営業。提案の幅を広げたい |
| 希望条件(3段階) | 譲れない:法人営業・年収○○万円以上・土日休み/できれば:ルート営業中心・残業月20時間以内/こだわらない:業界 |
| 転職時期 | ○月までに内定、○月入社希望。在職中のため面接は平日夜か土曜 |
| 他の活動状況 | エージェント2社に登録。自己応募で1社の書類選考中 |
| 3年後の希望 | 営業として安定した成果を出し、後輩の育成も担当したい |
| サポートしてほしいこと | 職務経歴書の添削。面接での転職理由の伝え方 |
| 担当者に聞きたいこと | 自分の経験で狙える求人の幅。希望年収は相場として妥当か |
転職活動全体の流れと、面談がどの段階にあたるかは、転職活動の進め方【初めての方向け】で確認できます。
面談で隠したくなることほど、担当者に先に伝えておくと、書類や面接での見せ方を一緒に考えてもらえます。隠したまま選考に進むと、企業に伝わったときに対処が難しくなります。
| 言いにくいこと | 面談での伝え方 | 担当者に依頼すること |
|---|---|---|
| 短期離職(1年未満)がある | 「○か月で退職した会社があります。理由は△△で、そこから□□を学びました」と事実と学びをセットで | 職務経歴書での書き方と、面接での答え方の整理 |
| ブランク(空白期間)がある | 期間と、その間にしていたこと(療養、学習、家庭の事情など)を簡潔に | 企業への説明の仕方と、ブランクを問わない求人の紹介 |
| 本音の退職理由がネガティブ | 「正直に言うと△△が理由です。面接ではどう伝えればよいか相談したいです」 | 面接用の前向きな言い換えを一緒に作る |
| 実績と言えるものがない | 「数字で示せる実績はありませんが、○○を任されていました」と役割で | 取り組み方が伝わる職務経歴書の構成 |
| 転職するか迷っている | 「まだ決めていませんが、情報を集めて判断したいです」と正直に | 市場価値の確認と、今動くべきかの助言 |
担当者は、言いにくい事情の相談を日常的に受けています。経歴や年収を偽ることだけは避けてください。経歴詐称は内定取り消しにつながり、エージェントとの信頼関係も失います。
面談は、担当者とエージェントを見極める場でもあります。次の質問をすると、自分に合うエージェントかどうかが分かり、担当者も支援の方向を決めやすくなります。
面談後は、求人紹介→応募→書類添削→面接対策→日程調整→内定後の条件交渉と進みます。求人はその場で紹介されることも、後日メールで届くこともあります。合わない求人は、理由を添えて断って構いません。
複数のエージェントを併用するときの伝え方と重複応募の防ぎ方は転職エージェントの複数併用は何社まで?で、求人や面談を断るときの場面別の例文は転職エージェントの断り方で解説しています。
A. なりません。面談は選考ではなく、本音を知ったほうが担当者は合う求人を探せます。退職理由がネガティブでも、面接でどう伝えるかは一緒に整えてもらえます。避けるべきは、経歴や年収を偽ることと、不満だけで終わることの2つです。
A. 受けて問題ありません。「情報収集の段階」と正直に伝えれば、市場価値の確認や今動くべきかの助言を受けられます。ただし、「転職する気はまったくない」と伝えると支援の優先度は下がるため、「よい求人があれば検討したい」と前向きに伝えるのがおすすめです。
A. 経歴と希望条件に合う求人がエージェントにない場合、面談後に紹介が少ない、あるいは「ご希望に合う求人がない」と伝えられることはあります。その場合は、得意分野の違う別のエージェントに登録するか、条件の優先順位を見直してください。
A. 面談から1週間ほど待っても求人紹介や連絡がなければ、「その後の求人紹介の状況を教えてください」と担当者にメールしてください。希望条件が厳しすぎる場合は、条件を広げる相談をすると紹介が動き出すことがあります。
株式会社おもろいでは、20代の転職相談に対して、面談前の経歴の棚卸しと希望条件の整理から、本音の転職理由の言い換え、求人紹介、書類・面接対策までを一緒に進めています。「まだ転職すると決めていない」段階でも、気軽にご相談ください。
執筆・監修 岩田珠優(CA/RA担当)
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