この記事の目次
{{ b.text }}
{{ b.text }}
{{ b.title }}
この記事を書いた人
{{ sv.name }} {{ sv.role }}
{{ sv.bio }}
RELATED
やりたいことがないまま転職を考えるのは、20代ではむしろ多数派で、甘えではありません。大切なのは「やりたいこと」を無理に探すことではなく、「得意なこと・やりたくないこと・譲れない条件」から転職の軸を作ることです。本記事では、原因と判断基準、軸の決め方、仕事の選び方、面接での伝え方までを解説します。
「今の仕事は辞めたい。でも、やりたいことがない」「やりたいことがないのに転職するのは甘えなのでは」——20代の転職相談で、実はいちばん多いのがこの悩みです。
結論からいうと、やりたいことがないまま転職を考えるのは20代では普通のことで、甘えでもありません。多くの人は「これがしたい」という明確な目標からではなく、「今の環境が合わない」という違和感から転職を始めています。そして、やりたいことは転職活動や新しい仕事の中で後から見つかることがほとんどです。
この記事では、やりたいことがないと感じる原因、転職すべきかどうかの判断基準、「やりたいこと」の代わりになる転職の軸の作り方、仕事の選び方、面接での伝え方までを、20代の転職支援の現場視点で解説します。
厚生労働省の「令和6年雇用動向調査」によると、転職入職率は25〜29歳で男性15.1%・女性16.8%と、全年代の中でも高い水準です。20代後半は、およそ6〜7人に1人が1年のあいだに転職して新しい職場に入っている計算になります。
これだけ多くの20代が転職しているなかで、全員が「やりたいこと」を明確に持っていたわけではありません。同じ調査で転職理由の上位に挙がるのは、給料や労働条件、人間関係といった「今の環境への不満」です。つまり、多くの人は「やりたいことがあるから転職する」のではなく、「今の環境を変えたいから転職し、その先でやりたいことを見つけている」のが実態です。
転職支援の現場でも、最初の面談で「やりたいことが明確にある」と話す20代はむしろ少数です。多くの方は、「得意なこと」「続けられそうなこと」を軸に転職し、新しい仕事で成果が出るにつれて「これを極めたい」「この分野でもっと役に立ちたい」と、やりたいことが後から形になっていきます。
やりたいことは「探して見つけるもの」というより、「行動した結果、振り返ったときに見えてくるもの」です。まず立派な目標を持たなければ動けない、という思い込みを手放すことが、20代の転職の第一歩になります。
一方で、周囲から「甘え」と見られやすいケースもあります。違いは、「やりたいことがない」ことではなく、「今の不満から逃げるだけで、次の環境を選ぶ基準もない」ことです。「何が嫌なのか」「次はどんな条件なら続けられるのか」を言葉にできていれば、やりたいことがなくても前向きな転職になります。
「やりたいことがない」と感じる背景には、いくつかの共通した原因があります。自分がどれに当てはまるかを知ると、対処法が見えてきます。
「社会を変えたい」「この分野の専門家になりたい」といった大きな目標がなければ、やりたいこととは言えない——そう思い込んでいる人は少なくありません。実際には、「人と話す仕事が苦にならない」「コツコツ数字を追うのが好き」といった小さな傾向で十分です。ハードルを下げるだけで、やりたいことの候補は一気に増えます。
「好きなこと」だけを考えると出てきませんが、「これまで褒められたこと」「苦にならずに続けられたこと」「嫌だったこと」を書き出すと、自分の傾向が見えてきます。やりたいことがないと感じる人の多くは、自己分析が足りないのではなく、見る角度が「好き嫌い」に偏っているだけです。
新卒で入った会社しか知らない場合、比較対象が少なく、選択肢そのものが見えていません。「営業」「事務」「エンジニア」といった大きなくくりの中にも、扱う商材や顧客、働き方によってまったく違う仕事があります。知らない仕事は「やりたい」と思いようがないため、情報不足がやりたいことのなさにつながります。
長時間労働や人間関係のストレスで疲れきっていると、「何がしたいか」を考える余裕がなくなります。この状態では、まず環境を変えて余裕を取り戻すことが先です。仕事が楽しくないと感じる原因の整理や、続けるリスクについては、仕事が楽しくないなら転職すべき?で詳しく解説しています。
「給料が高い」「休みが多い」といった条件から求人を見ていると、仕事内容への興味が置き去りになり、「結局何がしたいのか分からない」という状態に陥ります。条件は大切ですが、条件と仕事内容の両方を見ることで、やりたいことの輪郭がはっきりします。
やりたいことがない状態で転職に踏み切るべきかどうかは、「今の職場で得られるもの」と「失っているもの」のバランスで判断します。次の表を目安にしてください。
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| 心身の不調が出ている(眠れない・休日も回復しない) | やりたいことの有無に関係なく、早めに環境を変える |
| 今の仕事で身につくスキルが、1年後も増えそうにない | 転職を前向きに検討する(20代はポテンシャル採用の時期) |
| 不満はあるが、部署異動や担当変更で解決しそう | まず社内で動いてみる。それでも変わらなければ転職 |
| 仕事は普通だが、なんとなく物足りない | 自己分析と情報収集を先に進め、軸ができてから動く |
| 入社1年未満で、仕事の全体像がまだ見えていない | もう少し続けて判断材料を増やすのも選択肢。ただし心身の不調があれば別 |
20代の転職は、実績よりもポテンシャル(学ぶ力・伸びしろ)で評価されることが多く、未経験の職種や業界にも挑戦しやすい時期です。仮に転職先で「これは違った」と気づいても、20代のうちであれば再度の軌道修正も可能です。だからこそ、「やりたいことが決まるまで動かない」より、「軸を決めて動きながら見つける」ほうが、結果的に早くやりたいことに近づけます。
転職すべきかどうか迷う場合は、まず在職中に転職活動を始めて、情報を集めるのがおすすめです。求人を見たり、エージェントに相談したりするだけでも、自分の市場価値や選択肢が分かり、判断しやすくなります。決めてから動くのではなく、動きながら決めるのが20代の転職のコツです。
やりたいことがなくても、転職の軸は作れます。軸とは「次の職場を選ぶ基準」のことで、「得意なこと・やりたくないこと・譲れない条件」の3つから作るのが、やりたいことがない人にもっとも向いた方法です。
これまでの仕事や学生時代を振り返り、「褒められたこと」「人より楽にできたこと」「長く続けても苦にならなかったこと」を書き出します。「初対面の人と話すのが苦にならない」「細かい確認作業が得意」「数字を追うと燃える」など、小さなことで構いません。
やりたいことは見つからなくても、やりたくないことはすぐに出てくるものです。「ノルマに追われ続けるのは嫌」「一日中デスクに座っているのは無理」「転勤はしたくない」など、避けたい要素を書き出し、それに当てはまる仕事を選択肢から外します。消去法は、やりたいことがない人にとってもっとも確実な絞り込み方法です。
年収、休日、勤務地、残業時間、働き方(リモートの可否)、職場の雰囲気など、働く環境の条件を書き出し、「絶対に譲れない」「できれば欲しい」「なくてもいい」の3段階に分けます。すべての条件がそろう会社はないため、優先順位をつけておくことで、求人を見たときに迷わなくなります。
| 項目 | 書き出しの例 | 軸への変換例 |
|---|---|---|
| 得意・苦にならないこと | 人と話す/細かい確認/数字を追う | 対人の仕事/正確さが評価される仕事/目標がある仕事 |
| やりたくないこと | 個人ノルマ/転勤/深夜シフト | チーム目標の営業/勤務地固定/日勤のみの職種 |
| 譲れない条件(優先順) | 1.年収300万円以上 2.土日休み 3.残業月20時間以内 | 求人を絞る条件(1・2は必須、3はできれば) |
この3つを組み合わせると、たとえば「人と話すことが苦にならず、チームで目標を追う仕事で、土日休み・勤務地固定」のような「やりたいこと」の代わりになる軸ができます。ここまでできれば、求人の選び方も面接での伝え方も、自然と決まってきます。
20代は未経験からの採用枠が多く、「やってみたら向いていた」という出会いが起こりやすい年代です。営業、IT、人材、介護、事務など、未経験者を育てる前提の求人が多い分野を中心に、先入観で外していた職種も一度は候補に入れてみましょう。
やりたいことが決まっていないなら、次のキャリアの選択肢が広がる仕事を選ぶのが合理的です。たとえば営業は、商材や顧客に関する知識、提案力、数字管理の力が身につき、その後マーケティングや企画、カスタマーサクセス、人材業界などへ道が広がります。「つぶしがきくか」は、やりたいことがない人ほど重視したい基準です。
仕事内容そのものへのこだわりが薄い場合、転職後の満足度を左右するのは「どんな人と、どんな働き方をするか」です。面接で会った社員の雰囲気、チームか個人か、教育体制、評価の仕方など、働く環境をよく見て選びましょう。同じ職種でも会社によって毎日の景色はまったく変わります。
| 自分の傾向 | 向いている仕事の例 | その先に広がるキャリア |
|---|---|---|
| 人と話すのが苦にならない・成果を実感したい | 法人営業、人材コーディネーター、カスタマーサクセス | 企画、マーケティング、マネジメント |
| コツコツ正確に進めるのが得意 | 営業事務、経理・総務、品質管理 | 専門職(経理・労務)、業務改善 |
| 新しいことを学ぶのが好き・手に職をつけたい | ITエンジニア、Webデザイナー、施工管理 | 専門性を軸にした転職・フリーランス |
| 人の役に立っている実感が欲しい | 介護・福祉、教育、人材業界 | 管理者、専門資格を活かしたキャリア |
表はあくまで一例です。同じ「営業」でも新規開拓中心か既存顧客中心かで求められる力は変わるため、軸に合う求人かどうかは仕事内容の詳細まで確認しましょう。
面接で「やりたいことは何ですか」「なぜ当社なのですか」と聞かれたとき、正直に「特にありません」と答えると、志望度が低いと判断されてしまいます。ここでは、軸をそのまま志望動機に変換する方法を紹介します。
前の章で作った軸(得意なこと・やりたくないこと・譲れない条件)のうち、「得意なこと」と「働き方の希望」を、応募先の特徴と結びつけて話します。「◯◯が得意で、それを活かせる△△という仕事内容と、チームで成果を追う御社の働き方に魅力を感じました」のように言えば、やりたいことが明確でなくても筋の通った志望動機になります。
やりたいことがない人の転職理由は「今の環境への不満」であることが多いですが、そのまま話すのはNGです。「残業が多い」なら「自分で仕事を組み立てて効率的に成果を出したい」のように、不満をかなえたいことに言い換えることで、前向きな理由になります。言い換えの具体例は、転職理由の伝え方と例文10選で状況別に紹介しています。
今の職場がつらいと、「とにかく楽そうな会社」に飛びつきたくなります。しかし、楽さだけで選ぶと、数年後に「何も身についていない」と後悔しやすくなります。「楽かどうか」より「続けられて、次につながるか」で判断しましょう。
譲れない条件に優先順位をつけたのは、このためです。「年収も休みも仕事内容も職場の雰囲気も完璧」な求人はまず存在しません。上位1〜2つの条件を満たしていれば合格と考え、残りは入社後の努力や次の転職で補うくらいの気持ちでいると、決断しやすくなります。
やりたいことがない状態で転職活動をすると、求人の選び方も面接での伝え方も迷いが出ます。転職エージェントに相談すれば、軸の整理から、その軸に合う求人の提案、面接での言い換えまでをまとめて支援してもらえます。初めての転職活動の全体像は、転職活動の進め方【初めての方向け】で5つのステップに分けて解説しています。
A. 大丈夫です。多くの20代は「今の環境を変えたい」という理由から転職を始め、新しい仕事の中でやりたいことを見つけています。ただし、「何が嫌で、次はどんな条件なら続けられるか」という軸だけは決めてから動きましょう。
A. 甘えではありません。やりたいことが明確にある人のほうが少数派です。甘えと見られるのは、不満から逃げるだけで次の環境を選ぶ基準がない場合なので、「やりたくないこと」と「譲れない条件」を言葉にしておけば問題ありません。
A. 「好きなこと」で探すと見つかりにくいので、「褒められたこと」「苦にならないこと」「嫌だったこと」の3つの角度で書き出してみてください。それでも難しい場合は、キャリアアドバイザーとの対話で客観的に整理するのが近道です。
A. 未経験から挑戦しやすく、その先のキャリアの選択肢が広がる職種がおすすめです。たとえば営業は、提案力や数字管理の力が身につき、企画・マーケティング・人材などへの道が広がります。自分の傾向(対人・正確さ・学習意欲など)に合わせて候補を絞りましょう。
A. 「やりたいこと」の代わりに、「得意なこと」と「働き方の希望」を応募先の特徴に結びつけて話します。「◯◯が得意なので、それを活かせる御社の△△という仕事で成果を出したい」という形にすれば、志望度の高さが伝わります。
やりたいことがないまま転職を考えるのは、20代ではごく普通のことで、甘えではありません。大切なのは、やりたいことを無理に探すことではなく、「得意なこと・やりたくないこと・譲れない条件」から転職の軸を作り、その軸で仕事を選ぶことです。
「軸を作ろうとしても、自分一人では整理できない」という方は、第三者と話すことで一気に言葉になることがよくあります。株式会社おもろいでは、20代の転職に強いキャリアアドバイザーが、やりたいことが決まっていない段階からの相談も無料で受け付けています。まずは今の状況を、そのまま話してみてください。
執筆・監修 岩田珠優(CA/RA担当)
← コラム一覧へ戻るこの記事の目次
{{ b.title }}
この記事を書いた人
{{ sv.name }} {{ sv.role }}
{{ sv.bio }}
RELATED